S-GAMEの新作「Phantom Blade Zero」は、武侠ファンタジーとスチームパンクを融合させたカンフーパンクな3Dアクションゲーム。呪いを背負った主人公が複雑な陰謀に立ち向かう物語と、ソウルライク系ながら独特の戦闘システムが特徴だ。
要点まとめ
本作は高い難易度を備えながらも、複数の難度設定により幅広いプレイヤーに対応している。主人公は親友にして宿敵を追う中、組織の追手と戦い、地域の人々の痛みを分かち合うことになる。ストーリーは明確な筋を持ち、カットシーンとテキストが充実し、登場人物から敵に至るまで丁寧に描写されている。マップは多彩で探索性に優れ、メトロイドヴァニア要素により再訪の楽しみも用意されている。戦闘はジャストガードと回避で敵の攻撃に対処し、体勢ゲージを削る仕組みで、ソウルライク系ながら武侠映画的な流麗なチャンバラが特徴。各ボスには明確な弱点があり、武器や影の武装の使い分けが重要だ。課題としてはリソース管理が厳格で、複数ボス同時戦闘での難バランスが存在する。
考察
本作が提示する最大の価値は、ジャンルの固定概念を拡張しようとする設計姿勢にある。ソウルライク系の難度を保ちながらも難易度選択を用意し、デスペナルティをなくし、複数の筋書きが並行して進むため、ストーリーの没入感を高める工夫が随所に見られる。武器強化における振り直し機能やテキスト要素から弱点情報を得られる仕様は、プレイヤーの創意工夫を促す設計といえる。一方、限られたリソース下での武器使い分けや複数敵同時戦闘時の立ち位置判定など、システムの理想と実装の乖離が生まれている部分が課題。初心者がジャストガードのリズムを把握し、敵の連撃を受けながら対処タイミングを学ぶという段階的成長の道筋は明確であり、ゲームデザインの意図は伝わりやすい。ダーク武侠という唯一無二の世界観と手応えのある戦闘、そして豊富なテキストによる物語性の融合は、単なる高難度ゲームとしてではなく、世界への没入体験を提供している。
出典
元記事: 4Gamer.net

