ゲームサークル嗚呼魚うぐずペギ制作の短編ホラーノベルゲーム「ゆめみるサクラの卒業式」がSteam版として正式配信される。選択肢による分岐と周回ごとの演出変化により、平和な卒業式が徐々に悪夢へ変わっていく独特の構成が特徴だ。
要点まとめ
本作は主人公サクラが友人のヒナとシオンと迎える卒業式を舞台にしている。シオンとヒナのどちらに先に話しかけるかという単純な選択肢が、会話内容を変化させる。最初はありふれた卒業式として展開するが、会話後に不自然な暗転が挟まり、タイトル画面に戻される。ゲームを繰り返すたびに台詞や演出が少しずつ異なり、ストーリーが別の側面を見せ始める。その過程で、3人の関係に隠された真実が徐々に明らかになっていく構成となっている。ブラウザ版を基にしたSteam版では、新規スチルやシーン、クリア後のおまけエピソード、ショートストーリーが追加されており、ブラウザ版では説明されなかった部分にも言及するという。想定プレイ時間は30分から1時間程度。
考察
選択肢の分岐と周回要素を組み合わせることで、表面的な平和さから深い秘密へ段階的に移行させる構成は、心理的な不安感を効果的に生成できる手法である。同じシナリオを繰り返すゲーム性が、登場人物の関係に隠された真実を発見させるための仕掛けとして機能するという点で、ホラーノベルゲームとしての工夫が見られる。ブラウザでの無料公開から商用版への展開は、作品の反応を確認してから追加要素を充実させるという現代的な制作・販売戦略を示している。
出典
元記事: 4Gamer.net


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