テレビ番組『水曜日のダウンタウン』を手がける藤井健太郎氏がプロデュースした『THE FIRST ZOMBIE』は、従来のゾンビゲームの概念を覆す作品だ。主人公がゾンビになって東京を制圧するという逆転の発想が、どのようなゲーム体験へと仕上がっているのか。
要点まとめ
『THE FIRST ZOMBIE』は、PCおよびNintendo Switch向けのゲームで、通常のゾンビゲームとは異なるコンセプトを持つ。普通の青年が朝目覚めるとゾンビになっており、疲れない体を得たことに喜びを感じた主人公が、人間をゾンビに変えることで世界を救えると考え、東京の街へ繰り出すというストーリー。開発を担当するPhoenixの野崎雄大氏によると、藤井氏のアイデアを関純治氏がゲームに落とし込んでいくプロセスを取っており、分かりやすさと面白さの両立が重視されているという。キャラクターデザインはODDJOBが担当し、ゾンビながらもポップで親しみやすいビジュアルが特徴。主人公ゾンビは服装やアクセサリー、髪型などでカスタマイズできる仕様になっている。会場での反応も良好で、キャラクターの可愛らしさに好意的な声が集まっているとのことだ。
考察
テレビ制作の世界で培った『分かりやすさ』というセンスを、ゲーム開発に活かそうとする試みが興味深い。通常、ゲーム開発においては高度な遊びメカニクスの構築に力が注がれる傾向があるが、本作ではゲームを遊んだことがない層にも入口を用意しようとしているのは、藤井氏がテレビ番組で実践してきた『幅広い視聴者へのアプローチ』の姿勢の表れだろう。また、人間をゾンビに変えていくという概念は、既存のゾンビメディアにおける『ゾンビは脅威』という固定観念を破壊する創意工夫であり、エンタテインメント業界で成功してきた人物だからこそ生み出せたアイデアといえる。インタビューで『まだ明かせない要素が多い』と述べられているように、未発表の仕掛けがどの程度の規模で用意されているのかが、本作の完成度を測るカギになってくるはずだ。
出典
元記事: 4Gamer.net


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